当院は、沖田信光前理事長(現会長)はじめとして、志を同じくされた熱い思いの先生方とスタッフとによって、地域の基幹病院として、40年に渡り皆様に安心・安全で質の高い医療を提供して参りました。私はまだその営みに参加させていただき、やっと1年がたったところですが、就任早々からのコロナ禍、そして風水害と続く中、職員ひとり一人の医療人としての高い意識に支えられて、これまで大過なく過ごさせていただきました。
医療技術の進歩は、病気の早期発見・治療につながり、皆様の健康の維持や生活の質の向上に貢献していることは確かであります。しかしこの高齢社会にあって、それだけでは解決できない問題が少なからずあることも否めません。この広大な平野に川と山と海と、豊かな自然が一体として揃った白石の地が、その解決につながる力をもっている気がしております。また本院の個性豊かな先生はじめ多くのスタッフにも、計り知れない潜在力を感じております。その潜在力を開花させれば、もっともっと素晴らしい医療の場が生み出せる気がいたしております。
新しく理事長に就任された沖田光紀先生も、この地域の中での当院のあるべき姿をしっかり見据えておられ、中核病院としての役割を常に求められております。皆様もぜひ一緒になって、本院を支えて行く気持ちでおいでください。そして、理想の「医療場」を作っていきましょう。それができる、その価値のある病院であると信じております。
宜しくお願いします。
白石共立病院院長 池田裕次